・「ゴサインタン 神の座」篠田節子/文春文庫
・「エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室」佐藤友哉/講談社文庫
・「冷たい校舎の時は止まる 上下」辻村深月/講談社文庫
・「群青の空に薄荷の匂い 焼菓子の後に」石井睦美/ピュアフル文庫
・「人類は衰退しました田中ロミオ/小学館ガガガ文庫
・「新装改訂版 十角館の殺人綾辻行人/講談社文庫
・「人魚の見た夢」藍川晶子/講談社X文庫
・「イヴゼロ―The Beginning EVE」山田桜丸/ファミ通文庫
・「女子高サバイバル 純情可憐編」須賀しのぶ/コバルト文庫
・「井上靖全詩集」井上靖/新潮文庫
・「少年・あかね雲」井上靖/新潮文庫
・「氷壁井上靖/新潮文庫
・「遠い海」井上靖/文春文庫
・「白い炎」井上靖/文春文庫


変化のない明日。変化のない、何も変わらない明るい絶望。顔が泣き笑いのように引き攣る。だけど、絶対に俺は泣かない。泣きだすほどの激情が入り込む余裕がないほどに、この胸の中は出口のない薄い靄でいっぱいだから。煙のように、正体のない薄い闇。これが真っ黒だったり、濃かったりしたらどれだけ自分は救われるだろう。


「……私はこういう自分が好きじゃない。昔から、多分私は『自殺』を頭に思い描いてたところがあったと思う。そんなに強い感情じゃないにしろ、このまま生きていても私の人生がどうなっていくかなんてたかが知れてる。将来や未来のためじゃなく、『いつか自殺するその日まで』を自分が生きているような、そんな漠然とした思いが頭の片隅に燻っていた。具体的に考えたことは決してないし、多分ある程度考えたとしても実行はしないがな。そう思いながら、それでもずるずると生き永らえていくのが私だった」


オフ会…もとい本の交換会で戴いてきた本は読んじゃいました。
どっちも好きーっ!

そういえば、あたしはあんまり目次を読まない。裏表紙とかの説明?も読まない。
…読まない訳じゃないな、本文を読み終わってから読む。あとがきも解説もあとから読む。

という訳で、冷たい校舎の解説にたどり着いて、解説者が川原さんだったのに物凄く驚いたのでした(笑)。


うぅぅ、ぐるぐるぐさぐさくるのに読んじゃう本だー。文章的に、じゃなくてパワーが必要な感じ。大好きだー。
すっかりおにーさんの布教に乗せられてしまいました(笑)。幸せなことですねー。

早く他のも文庫化しないかなぁ。