・「東京奇譚集村上春樹/新潮文庫
・「貝になった子ども」松谷みよ子/角川文庫
・「子どもたちは夜と遊ぶ 上下」辻村深月/講談社文庫
・「ガラス張りの誘拐」歌野晶午/講談社文庫
・「生存者、一名」歌野晶午/祥伝社文庫
・「フランクザッパ・ストリート」野中柊/ちくま文庫
・「フランクザッパ・ア・ラ・モード野中柊/ちくま文庫
・「いつかパラソルの下で」森絵都/角川文庫
・「獅子たちはアリスの庭で B‐EDGE AGE」桜庭一樹/富士見ミステリー文庫
・「獅子たちはノアの方舟で B-EDGE AGE」桜庭一樹/富士見ミステリー文庫
・「ロンリネス・ガーディアン AD2015隔離都市」桜庭一樹/ファミ通文庫
・「妻と共に生きる」三浦光世/角川文庫
・「何でもない話」遠藤周作/講談社文庫
・「砂の女安部公房/新潮文庫
・「千羽鶴川端康成/新潮文庫
・「或る少女の死まで 他二篇」室生犀星/岩波文庫
・「浮き草デイズ 1」たかぎなおこ/文芸春秋
・「双樹に赤 鴉の暗」高里椎奈/講談社文庫
・「猫道楽」長野まゆみ/河出文庫
・「クビシメロマンチスト 人間失格 零崎人識」西尾維新/講談社文庫
・「ツインズ twins」嶽本野ばら/小学館文庫
・「夜光曲 薬師寺涼子の怪奇事件簿田中芳樹/講談社文庫
・「神様のメモ帳 3」杉井光/電撃文庫
・「赤い長靴」江國香織/文春文庫
・「小説以外」恩田陸/新潮文庫
・「三崎日和 いしいしんじごはん日記2」いしいしんじ/新潮文庫
・「シゴフミ 〜Stories of Last Letter〜 4」雨宮諒/電撃文庫
・「じーちゃん・ぢぇっと!!!ラビバニ。」ハセガワケイスケ/電撃文庫
・「しにがみのバラッド。 11」ハセガワケイスケ/電撃文庫
・「ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド」上遠野浩平/電撃文庫
・「Xトーク来楽零/電撃文庫
・「ツァトゥストラへの階段 2」土橋真二郎/電撃文庫
・「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 欲望の主柱は絆」入間人間/電撃文庫
・「12歳たちの伝説 3〜5」後藤竜二/ピュアフル文庫
・「アシタ」藤堂絆/ピュアフル文庫
・「ハーフ」草野タキ/ピュアフル文庫
・「海へ向かう」前川麻子/ピュアフル文庫
・「コンビニたそがれ堂」村山早紀/ピュアフル文庫
・「コスモス 二番目に好きなもの」光丘真理/ピュアフル文庫
・「ちなつのハワイ」大島真寿美/ピュアフル文庫
・「かわいい子には旅をさせるな」鷺沢萠/角川文庫
・「ガール ミーツ ボーイ」野中柊/新潮文庫
・「さらわれたい女」歌野晶午/講談社文庫



「この辺にね、いるんだよ」と、自分の右肩の後ろ辺りを指さす智恵ちゃん。「もう一人の自分。こうやってさ、むいみちゃんとか秋春くんとか巫女子ちゃんとか、いっくんとかと、楽しく騒いでてもさ、ここんところにいる自分がそれを、《あーあ》って感じで見てるの。楽しんでいるわたしを上から見下ろしてね、《そんなことしても何にもならないのになあ》って、何を感じるでもなく軽蔑するように、見てるんだ」
「…………」
「《あーあ》」、と、智恵ちゃんは自分で言う。「死ぬまで巫女子ちゃんにはなれないだろうけどさ……、でも、ひょっとして、わたしみたいなのでも死んだら巫女子ちゃんみたくなれるかな?生まれ変わったら、あたし、巫女子ちゃんになりたい。巫女子ちゃんみたいに、にこにこ天真爛漫に笑って、それだけじゃなくて怒りたいときには怒って、悲しいときには思いっきり泣いて、それで楽しく人生送りたい」
「ぼくは…」
と。
今度は、
ぼくは本音を言った。
「僕は生まれ変わりたくなんてないな。早く死にたい」
智恵ちゃんは「そうだろうね」と優しく微笑んだ。




「いや、耐えられなくなったって感じ。今はまだ大丈夫だけど、この調子だとさ……、そうだな、あと二年か三年くらいで現実に対する処理能力が限界を迎えそう」
「かはっ、でもさ、それってアレだろ?十四歳のときにも同じこと思ってなかったか?自分はあと数年の内に自殺するだろうとか、なんとか」
「思ってた。だけど根性なしだからできなかった」
「臆病鶏」




「何も悔いることがないんだろうな。やり残したことってのが、多分ないんだ。そりゃそうさ、やりたいことも、目的すらもなく生きてるんだ。なににしたって《やり残しよう》がないのさ」



「小説以外」のあちらこちらに「!」となって、だけどあんまり「!」となる箇所が多すぎて(笑)、引用するのを諦めたりした。
5つとか6つとか丸ごと引用しなきゃならないし。

しかし昔読んだ本どころか、先月読んだ本の内容があやしい。どれだけ記憶力ないんだろう…!