・「覗き小平次京極夏彦/角川文庫
・「メシアの処方箋」機本伸司/ハルキ文庫
・「僕たちの週末」機本伸司/ハルキ文庫
・「τになるまで待って森博嗣/講談社文庫
・「春のオルガン」湯本香樹実/新潮文庫
・「少年名探偵WHO 透明人間事件」はやみねかおる/青い鳥文庫
・「宇宙からの訪問者」あさのあつこ/青い鳥文庫
・「パスワード恐竜パニック」松原秀行/青い鳥文庫
・「メグとセロン 3 ウレリックスの憂鬱」時雨沢恵一/電撃文庫
・「付喪堂骨董店 不思議取り扱います 4」御堂彰彦/電撃文庫
・「カクレヒメ」佐竹彬/電撃文庫
・「ゼペットの娘たち」三木遊泳/電撃文庫
・「火目の巫女 全3」杉井光/電撃文庫
・「アンゲルゼ 最後の夏」須賀しのぶ/コバルト文庫
・「えりなの青い空」あさのあつこ/文春文庫
・「ピュアフル・アンソロジー もうひとつの夏休み」芦原すなお草野たき、香坂直、沢村鐵、藤堂絆、前川麻子/ピュアフル文庫
・「酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記/恩田陸/講談社文庫
・「彼女が死んだ夜」西澤保彦/幻冬舎文庫
・「虫眼とアニ眼」養老孟司宮崎駿/新潮文庫
・「3LDK要塞 山崎家」太田忠司/幻冬舎文庫
・「有栖川の朝」久世光彦/文春文庫
・「gift」古川日出男/集英社文庫
・「エーゲ海の頂に立つ」真保裕一/集英社文庫
・「対岸の彼女角田光代/文春文庫
・「空の中」有川浩/角川文庫

皮肉なことだが、自分の小心さが私に自殺を思いとどまらせている唯一の"救い”なのである。何一つ自分で決められず、こんなことしか考えられない自分にも嫌気がさしてくる。

「そ。お友だちがいないと世界が終わる、って感じ、ない?友達が多い子は明るい子、友達のいない子は暗い子、暗い子はいけない子。そんなふうに、だれかに思いこまされてんだよね。私もずっとそう。ずっとそう思ってた。世代とかじゃないのかな、世界の共通概念かなあ」

「私はさ、まわりに子どもがいないから、成長過程に及ぼす影響とかそういうのはわかんない、けどさ、ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね」



「あたしさあ。べつにひどい不幸を背負ってるとかそんなことなくて、どっちかっていったらきっと幸せな子どもで、だから甘ちゃんなんだと思うけど、なんか急にいろんなことがうわあっていやになること、あるの。全部人のせいにして、馬鹿野郎って叫んで、逃げちゃいたくなるようなこと。でも、ここへきて思った。こんなところで生きてたら、そうなったら海見にくればなんか気持ちとか、落ち着きそうって。あとさ、こういうところで遮二無二働いたら、なんかスカッとしそう。だれのせいにもしたくなくなる感じがして」




解説が素子さんだったー、嬉しいー。
知らずに買ったのですよ。チェックが甘いです。