■
・「ハロウィーン・パーティー」アガサ・クリスティー/ハヤカワ文庫
・「しまりすのほおぶくろ」いがらし寒月/角川書店
・「徳川の夫人たち 上下」吉屋信子/朝日文庫
・「続・徳川の夫人たち 上下」吉屋信子/朝日文庫
・「イニシエーション・ラブ」乾くるみ/文春文庫
・「モノレールねこ」加納朋子/文春文庫
・「ドラママチ」角田光代/文春文庫
・「ミミズクとオリーブ」芦原すなお/創元推理文庫
・「ぼくのミステリな日常」若竹七海/創元推理文庫
・「天使の歌声」北川歩実/創元推理文庫
・「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 『i』 記憶の形成は作為」入間人間/電撃文庫
・「カナリヤは眠れない」近藤史恵/祥伝社文庫
・「学園キノ 3」時雨沢恵一/電撃文庫
・「QED 龍馬暗殺」高田崇史/講談社文庫
・「QED 鬼の城伝説」高田崇史/講談社文庫
・「四畳半神話大系」森見登美彦/角川文庫
・「少し変わった子あります」森博嗣/文春文庫
・「ネコソギラジカル 上 <十三階段>」西尾維新/講談社文庫
・「ネコソギラジカル 中 <赤き征裁VS.橙なる種>」西尾維新/講談社文庫
・「ネコソギラジカル 下 <青色サヴァンと戯言遣い>」西尾維新/講談社文庫
・「ねむりねずみ」近藤史恵/創元推理文庫
・「宿命」東野圭吾/講談社文庫
・「家族の行方」矢口敦子/創元推理文庫
・「館という名の楽園で」歌野晶午/祥伝社文庫
・「空を見上げる古い歌を口ずさむ」小路幸也/講談社文庫
「恋をしたらハッピーエンドが待ってるわけよ、花びらが舞うわけよ、ハッピーエンドはずっとそのままエンドなわけよ。恋の相手は浮気もしないし水商売もすすめないし親戚五十人もいないわけよ。花びらの飛ぶ永遠なるエンドのほうが現実味があんのよ、私たちには」
「ドラママチ」 p.167
馬鹿か。いったい私たちは何歳になったと思っているのか。読んだ漫画は読んだ漫画じゃないか。現実は現実じゃないか。そんなこと、中学生のころから知っていたじゃないか。
「ドラママチ」 p.173-4
「幻想もなにも」崇は笑う。「個人の世界など、最初から他人には分かりようがないじゃないですか。たとえば今きみが目にしている世界は、一体どんな世界なのか、俺に分かるはずもない。俺の見ている風景と全く同じなのかどうかなんて、全く確かめようもないんだからね。俺にとっての『丸』は、実はきみにとっての『三角』かも知れないし、俺にとっての『白』は、きみにとっての『赤』かもしれない。たまたま呼び方が同じだというだけでね。つまり俺たちはただ、お互いにきっとこんなものを見ているんだろうな、という仮定の上でのコミュニケーションをとっているにすぎない」
「……分かります」
「QED 龍馬暗殺」 p.465
↑なんか、昔から感じてて…そして、ほんのちょっと何かを書き始めた頃から書こうとして、色んなもので読んでもきた感覚を、実もふたもなくクリアに書くとこういう事なんだな…って思って、呆然としてしまったのです。
三つ子の魂百までと言うのに、当年とって二十と一つ、やがてこの世に生をうけて四半世紀になんなんとする立派な青年が、いまさら己の人格を変貌させようとむくつけき努力を重ねたところで何となろう。すでにこちこちになって虚空に屹立している人格を無理にねじ曲げようとすれば、ぽっきり折れるのが関の山だ。
今ここにある己を引きずって、生涯をまっとうせねばならぬ。その事実に目をつぶってはならぬ。
私は断固として目をつぶらぬ所存である。
でも、いささか、見るに堪えない。
「四畳半神話大系」 p.6・他
しかし当時の私は思っていた―街に出て何をしろというのだ、この私に。
「四畳半神話大系」 p.300
現状維持に安心があるのは、より不幸になることがないからだ。結果を出さずに、可能性と選択肢を最後まで残そうとするのも、より不幸になることがないからだ。
「ネコソギラジカル 上 <十三階段>」 p.149
「あ、勘違いしないでよ。自殺とリストカットは違うもん。これはただの、即効性のある、ストレス解消法だよ」
「ネコソギラジカル 中 <赤き征裁VS.橙なる種>」 p.318
↑うぁ、い・いいのかなー、っと思うくらい同意してしまいました。
そうそう、そうなんだよねー。ストレス解消、だけじゃないかもですが…
でも、まわり始めた歯車を止めるのは、ひどく面倒なことだ。わたしはもう、流されていくしかないのだ。はじまりは、わたしが決めたのだから。
「ねむりねずみ」 p.275
いつも、あいつは俺に真実を求めつづけた。何を考えているの、何をしたいの、何が欲しいの、本当のところを聞かせて。結婚してからずっとその調子だった。人間、いつも何か考えているわけでもないし、何か求めているわけでもない。ところが、弓子にはそれが不満なんだ。俺の容器に何も入っていない時にでも、いや絶対に何か入っているはずだ、隠さないで教えて、と、せがみつづけるんだ。俺は最後には困り果てて、弓子がこうなんでしょうと決めつけるままにうなずくようになった。正直言って、疲れたね。俺がメイに惚れていて、弓子との離婚を望んでいるんだと弓子が決めつけたら、もう動かしがたい真実なんだ。それでいいよ」
「家族の行方」 P.237
↑具体的なシチュエーション的には違うんだけどね、あたしは結構こういう性格だったなー、と思う。ん、今もなのかな。
その所為で悪者になっちゃったり非難されたりも多かったけど、抵抗し続けるよりは楽だったんだ。
損な性格…極端にものぐさなのかもしれない;;
あー…学園キノ…1巻読んでから、買うまい買うまいと思うのについ買っちゃうのは何故…
ああいうの苦手だったのに…
元ネタはラピュタと魔女の宅急便だけわかりました。あとは謎。
アニメ知らないし…
みーくんは、「あの日あの時あの場所で」って歌詞、あれかなぁ。でも他にもありそうだなぁ。
せんちめんたる咲き乱れ♪ …マイナーかなぁ。でも、みーくんだからありそう…
そして…戯言シリーズをまとめて読みたいです…ダンボール開けなきゃ…
かつくらで特集だったのもあって、色々読みたすぎて困る。
…てゆうか、いーちゃんと零崎の会話が面白すぎる。もう大好き。
ところで、下巻P.335、「何のためにですか?」
…の意味がわからないんですけど、どうしよう。ちなみに某漫画もわからない。んー?パロディでもなく思いっ切り組み込まれてるから気になるなぁ。
あとねー、下巻P.411。。
「自己の生命活動の認識こそが、生命の意味だと思う。ジェットコースターが気持ちいいのはそのためだろ」
…前半は賛成だけど後半は反対…じぇ・じぇっとこぉすたぁ…絶叫マシンは苦手だ;;あんなの気持ちよくないよーぅ。
それから、笑っちゃったのが、中巻(…って変だな)P.338。
”鏡を見ろと言いたくなった。
中学生にしか見えないひかりさん。
二十七歳。”
…この場合、顔立ちなんでしょうか体格なんでしょうか。年齢と見た目って難しいよね、うん…
(ついでに、違う本だけど、「年のわりに若く見えるというのも、もしかしたら精神面の遅れによるものかもしれない。」(「家族の行方」P.58)ってあってねー…あたしはこれかな…(汗)。)
それにしても…戯言…あのラストはどうなんだろう。ものすごく想定外。あぅ。アオリ通りといえば通りなんだけどね…あんまり通りすぎて…
あとあと。
いや、それほど本好きの若者がいるなら、出版界は構造不安に喘いでいないだろう。本棚は、初めからすきまだらけだったに違いない。
「家族の行方」 P.77
↑を読んで、本題とは関係なく…あたしだったら、失踪時に本を持ち出しかねないぞ。なんて思った。
まぁ、実際問題、思いしかさ張るし生活必需品とは(不本意ながら)言い難いから、難しいんだろうけど。
…しかしすきまだらけの本棚なんて…なんてもったいないんだっ。